アレルギーとは?

みなさんは、アレルギーと聞くと、体をかゆがってしっしんができている人を思い浮かべるでしょうか?

最近は、花粉症の人が増えたので、春になるとくしゃみを連発したり、ひっきりなしに鼻水をかんでいる人や、マスクを手放せない人などが目につきます。子供が卵を食べるとしっしんが悪化したりするので、卵製品はいっさい食べさせられないというお母さんもいます。小児ぜんそくが一度治ったのに成人してから再発したという人もいます。サパなどを食べるとじんましんがでる人もいます。また、大人になっても子供のころからの皮膚炎が治らないという人もいます。

それ以外にも、アクセサリーをつけ続けていると肌がかぶれる、抗生剤を飲むと皮膚に小さなブッブツができる、鎮痛剤のしっぷを貼ると皮膚に発疹ができてかゆい、などさまざまな症状をもつ人がいます。

いまここに挙げた人たちは、間違いなくアレルギーをもっていたり、あるいはアレルギーをもっている可能性が高い人であるといえます。

「花粉症」はもちろん花粉が原因のアレルギーです。卵を食べると下痢をするのは、特定の食品に反応する「食物アレルギー」の可能性があります。また「気管支ぜんそく」も「じんましん」も「皮膚炎けトピー性皮膚炎」」も、すべてアレルギーです。アクセサリーでかぶれるのは、肌に金属が接触することによる「金属アレルギー」でしょう。薬を飲んだり、しっぷを貼って発疹が現れるのは[薬物アレルギー]の可能性があります。

代表的なアレルゲン(原因物質)の種類

住まいの環境

チリダニ(コナヒョウヒダニ・ヤケヒョウヒダニ)

家中のじゅうたん、布製のソフアなどに多く生息する。種類はヤケヒョウダニ、コナヒョウダニなどで、そのフンや死骸などがアレルゲンとなる (※吸血性のダニではない)。エアコンなどで空調され、締め切った部屋には特に多く生息する

ユスリカ

汚染された河川や湖沼などでも幼虫が育つため大量発生し、その死骸などがゴミとなって空中を漂い、アレルゲンとなる

カビ

アオカビやアカパンカビといったカビの胞子が室内などに漂い、アレルゲンとなる。ダニと同様閉め切った温度、湿度の高い室内には繁殖しやすい。カンジダのように、皮膚や粘膜を直接刺激するものもある。各種のカビもぜんそくの原因となる。浴室や洗面所、結露しやすい押し入れの壁などに多い。新築マンションの1階は数年間湿気がこもるので注意が必要である

化学物質

最近特に注目されてきている。通称「化学物質過敏症」。製品に含まれるホルムアルデヒトや塩化ビニールなどが原因と考えられている

植物

ウルシやサクラソウ、イラクサ、アネモネ、ジンチョウゲ、ハゼ、銀杏などの葉や茎、樹液がアレルゲンとなる。野菜でもセロリやレタスなどは、栽培業者などの間で接触性抗原となっている場合もある

金属

ニッケルやコバルト、クロム、水銀などに接触していると、汗などで金属がイオン化して皮膚内に進入レアレルギーを引き起こす。特にアクセ サリーや時計などの金メッキに、ニッケルやコバルトが多く含まれている

化粧品(白髪染め)

化粧品や白髪染め、シャンプー、リンスなどに含まれる香料や、色素、保存料などが皮膚のかゆみや発疹、黒ずみなどアレルギー症状を引き起こすことがある

ナイロン繊維

ナイロンや合成繊維の下着などで皮膚にかぶれや発赤、かゆみを引き起こしたりする。また衣服の肌合いをよくする柔軟剤や漂白剤、色を落ちにくくしたりする処理剤がアレルゲンとなる場合もある

ゴム(ラテックス)

ゴム手袋やゴーグル、靴など。ゴムそのものがアレルゲンになる場合と、ゴム製品に使われる老化防止剤などがアレルゲンとなる場合とがあり、発疹や黒ずみなどのアレルギー症状を引き起こすことがある

細菌・ウイルス

空気中を伝播してきたり、接触することによって体内に進入してくる種々の細菌。ウイルスがアレルゲンとなる(例/黄色ブドウ球菌など)

異種血清

破傷風などの血清療法に用いられる治療血清には、ウマ血清たんぱくなど異種血清たんぱくが含まれており、これがアレルゲンとなってじんましんや関節炎、神経炎などのアレルギーを引き起こす例がまれにある

アスピリン

家庭薬の解熱や鎮痛剤。本来抗炎症作用ももつが、サルチル酸が過度に摂取されると、ぜんそくやじんましんなどのアレルギーを起こす例がまれにある

ペニシリン

代表的な抗生物質。経日の場合は少ないが、注射などで薬物アレルギーを引き起こす。その激しいものは急性循環不全となるペニシリンショックを引き起こす場合もある

サルファ剤

膀胱炎などの尿路感染症の治療剤に使用する合成抗菌剤。目薬などで抗菌力を強くしたい場合、ほかの薬と併用して使用される。日光に直
接あたる部分の皮膚に、しっしん・かゆみなどが起こる場合がある

職業アレルギー

特定の職業で、特に高い頻度で接している物質が、アレルギーを引き起こす場合を、職業アレルギーという。そば屋(ソバ粉)やシイタケ栽培(シイタケ)、ウルシ職人(ウルシ)、みそ・しょうゆ製造(コウジカビ)などがある。

酵母

カンジタ

花粉

花粉

スギやヒノキカモガヤ、ブタクサ、マツの花粉は空中を漂い、アレルゲンとなる。スギならば春先、マツ科の植物なら春先から秋まで、特に温度
が高く風が強い日に花粉は飛散し、目や鼻、喉などの粘膜を刺激する

  • スギ科‥・スギ
  • ヒノキ科…ヒノキ
  • カバノキ科…ハンノキ、シラカンバ
  • ブナ科…コナラ、クヌキ、シイ、クリ
  • イチョウ科…イチョウ
  • ニレ科…ケヤキ
  • マツ科…アカマツ、クロマツ
  • イネ科…カモガヤ、オオアワガエリ、ハルガヤ、ホソムギ、スズメノカタビラ、スズメノテッポウ、イネ
  • キク科…ブタクサ、オオブタクサ、セイタカアキノキリンソウ、ヨモギ、エゾヨモギ
  • クワ科…カナムグラ
  • その他(局地性)…テンサイ、オオヤシャブシ、ネズ、オリーブ、カラムシ、トキワギョリュウ
  • その他(職業性)…リンゴ、モモ、テウチグルミ

動物

動物の毛やアカ

家の中で飼っている犬や猫、ほかに羊などの毛やアカを吸い込むことによって、アレルギーが起こる。また、動物の毛などはアレルゲンとなるダニやノミを増やす原因にもなる

食べもの・飲みもの

<アレルギー物質を含む食品に関する表示について>

2001年4月1日に改正され、アレルギー物質を含む旨の表示が義務づけられた。2002年4月1日からは、食品衛生法施行規則にもとづき、アレルギー物質を含む旨の表示が完全義務化された。以下に示しか特定原材料については、微量でも含まれる場合には、これを含む旨の表示が必要

  1. かならず表示しなければならないもの:(義務表示)5品目 卵、乳、小麦、ソバ、落花生
  2. 可能なかぎり表示するもの:(奨励表示)19品目.アワビ、イカ、イクラ、エビ、オレンジ、力二、キウイフルーツ、牛肉、クルミ、サケ、サバ、大豆、鶏肉、豚肉、マツタケ、モモ、ヤマイモ、ゼラチン、リンゴ

魚介類

サンマや冷凍のタラ、塩漬けのサケなどには「ノイリン」という物質が、イカやエビ、力二、アサリ、ハマグリなどには「トリメチルアミンオキサイド」という、アレルギ一様症状を起こす物質が含まれる

獣肉

琢肉や鶏肉、牛肉とその加工品。牛肉や鶏肉にはアレルギーを引き起こすヒスタミンが含まれており、ぜんそくやしっしんなどの症状が起こる。また動物性脂肪の過剰な摂取は、アレルギー体質をつくる

野菜

タケノコやナス、ヤマイモ、ソバ、フキ、ホウレンソウなど。ホウレンソウやタケノコなどにはヒスタミンやセロトニンなどのアレルギーを起こす、 仮性アレルゲンと呼ばれる物質が含まれる

食物三大アレルゲンの1つ。卵アレルギーの場合、卵料理や揚げものの衣、マヨネーズ、カマボコなど練物、和洋菓子など卵製品も同様に避ける。乳児の離乳食として卵を与えすぎると、アレルギー体質を強めてしまう

牛乳

食物三大アレルゲンの1つ。牛乳アレルギーの場合、乳酸菌飲料や生クリーム、アイスクリーム、バター、チーズ、マーガリン、ヨーグルト、ポタージュスープ、パン類など、乳製品や牛乳を使った食品を避ける

果物

キウイフルーツやパイナップル、マンゴーなど。キウイフルーツやパイナップルなどには、セロトニンというアレルギ一様症状を引き起こす物質が含まれている。これは口腔アレルギーの原因となる